長岡市議会議員としての活動実績

令和2年3月議会 建設委員会 議案審査(令和2年度予算)

2020.05.31

諏佐武史 委員  それでは、予算に関する説明書の331ページの街なみ環境整備事業費のうち、表中にあります摂田屋地区の事業概要について質問いたします。
 今定例会の一般質問にもありましたとおり、現在長岡市では、一部プレオープンに向けて機那サフラン酒本舗の整備を進めている状況でございます。そこで、表中の主屋・離れ座敷実施設計業務委託、米蔵改修2期工事、トイレ新設2期工事、そして物件移転補償の内容についてお伺いします。

◎相田 都市計画課長  御質問のございました表中の4点の内容についてお答えいたします。
 まず、1点目の主屋・離れ座敷実施設計業務委託は令和3年度以降の建物の修復、改修の工事に向けまして、来年度4月以降に旧機那サフラン酒本舗の全体の管理運営を行います民間事業者と相談をしながら、現在基本設計を進めているというふうな状況があります。来年度は、この2つの建物について、活用方法や整備方法、さらに具体的な検討を進め、建築に関わる実施設計を行うというものであります。
 2点目の米蔵改修2期工事についてでありますけれども、現在は簡易な飲食、物販のスペースでありますとか、観光案内コーナー、ボランティアの活動の場など、様々な用途に活用できるような空間として整備を今進めている最中でございます。来年度予定をしております2期工事といいますのは、建物内の内装工事、設備工事、さらに仕上げの左官工事について、それぞれの残りの工事を行うものでございます。
 3点目のトイレ新設2期工事の件でございますけれども、トイレに隣接した形で障害者の方々のための駐車スペースを用意をしておりまして、そこに屋根をかけるような工事を予定しております。
 あと最後に、物件移転補償費でありますけれども、県道滝谷三和線の歩行者の安全確保を図るために、現在通行の妨げとなっております電柱2本を移設するということであります。管理者との協議が調ったことから、機那サフラン酒本舗の敷地内に電柱を移設するということで、電柱及び電線の管理者が移転に要する費用を補償するというものであります。

◆諏佐武史 委員  摂田屋地区をきっかけとした長岡ファンをさらに増やすために、これからも着実な整備をお願いしたいと思います。また、県道滝谷三和線の安全確保に向けた電柱の移設について、まずは迅速な予算化と対応をしていただいたことについては評価したいと思います。来年度の速やかな工事の着工をお願いしたいと思います。
 次に、333ページの公共交通等確保維持事業費の負担金のところに、長岡市地域公共交通協議会とありますが、本協議会は地域の事情に即した輸送サービスの実現に必要となる事項を協議する場と認識しております。平成31年度の当初予算では305万円であったのに対し、令和2年度予算では400万円と、約100万円の増額となっておりますが、その内容について伺います。

◎安藤 交通政策課長  本協議会は委員の言われる目的で毎年数回開催しておるものでして、平成31年度の当初予算時点におきましては2回の開催を予定していたものでございます。令和2年度におきましては、令和3年度から予定している栃尾地域のデマンドタクシー本格運行に関わる協議事項を想定しておりまして、3回開催を予定しているものでございます。また、新たな公共交通システム検討会の設置、開催も予定しているところでございまして、それに伴う予算を増額したものでございます。

◆諏佐武史 委員  今の御答弁の中に、新たな公共交通システム検討会とありましたが、その目的と内容について伺います。

◎安藤 交通政策課長  現在、国土交通省と経済産業省では、MaaSなどに代表される新たなモビリティーサービスの推進や検討が進められ、全国的に先行モデルの事業も始まっているところでございます。本市といたしましても、長岡市地域公共交通網形成計画におきまして、誰もが使いやすく分かりやすい公共交通の実現を目標としているところであり、その実現に向けて路線バスのキャッシュレス化や、現在長岡市のバス路線はグーグルに代表される経路検索においてバス路線が反映されていないのですが、そういった経路検索の充実などの可能性について、有識者も交えて検討会の場を設置する予定としているものでございます。

◆諏佐武史 委員  御答弁いただいたキャッシュレス化や経路検索などの充実は、市民の利便性はもちろん、来訪者の利便性向上にもつながるものでありますので、実現へ向けて検討を進めていただきたいと思います。
 次も333ページなんですが、公共交通等確保維持事業費の負担金の中之島地域生活交通検討会と公共交通確保実証実験業務委託料の和島地域についてお尋ねいたします。この実証実験は令和2年度予算から設けられており、新たな事業と認識しておりますが、その目的と内容について伺います。

◎安藤 交通政策課長  本事業は、公共交通空白地における、主に高齢者の移動手段の確保を目的とした取組となります。中之島地域生活交通検討委員会につきましては、中之島地域では平成29年度にデマンド型乗合タクシーの実証実験を行い、思った結果が得られなかったわけですが、実験を行った三沼地区と西所地区におきましては共助による移動手段について検討の動きが始まっておりまして、その共助会の運営や実証運行を行った場合の運行費用の支援などを予定しているものでございます。
 続きまして、公共交通確保実証実験業務委託料の和島地域につきましては、和島地域では昨年、和島地域生活交通検討委員会が設置されておりまして、9月からは割烹バスを活用した共助による運送の取組が始まっております。しかしながら、割烹バスということで、やっぱり経営への影響もあるということもございまして、令和2年度途中までの取組となっている予定でございます。引き続き検討委員会で検討を進め、それに代わる交通手段として、今のところタクシーの活用などを想定しておりますが、それに代わる地域生活交通の実証実験を行う予定としているところでございます。

◆諏佐武史 委員  昨年9月から行われている和島地域の共助運送の内容と、これまでの実績について最後に伺います。

◎安藤 交通政策課長  実証運行の内容ですが、高齢率の高い高畑、日野浦、中沢地区を対象に、和島支所や小島谷駅周辺を結ぶ毎週火曜と木曜の午前2便、午後2便で、地域の割烹バスを活用した共助による無料運送を行っているものでございます。実績といたしましては、9月から1月までの4か月間で利用者は55名、1便当たり1.62名。稼働率としては、計画の134便中実働が35便で、稼働率26%という結果になってございました。今年度の取組につきましては、この結果を受けながら検討会において内容を検討していくことになるかと思います。

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