長岡市議会議員としての活動実績

令和2年3月議会 建設委員会 (市道における児童・園児の安全対策について)

2020.05.31

◆諏佐武史 委員  私からは、市道における児童・園児の安全対策について伺います。
 これまで地元に限らず市内の至るところで通学路に対する要望を伺ってまいりました。何年か前に比べて改善されていると思われる通学路や市道も多くあると思いますが、通学や帰宅中の子どもが歩いている様子を見て、危ない道になっているなと思うような道もまだあります。この点については、小学校、警察、各道路管理者などが連携を図っている通学路交通安全プログラムと、未就学児が日常的に集団で移動する経路等の交通安全確保の徹底というものが行われているとお聞きしました。これは教育委員会が主体となって、小学校、警察、各道路管理者などが連携を図っているものと聞いておりますが、所管の範囲内で御答弁をいただけたらと思います。
 まず、点検により、児童の通学や園児の通園において市道の安全対策が必要な箇所数と整備状況の実績、また歩道の整備を行った箇所の実績を伺います。

◎中川 道路管理課長  まず、長岡市通学路交通安全プログラムにおきまして安全対策の要望があった箇所は、1,273か所あります。そのうち市道につきましては430か所で要望が上げられており、これまでに389か所で対策を実施しています。進捗率は90%となっています。このほか、委員がおっしゃられました新たに歩道を整備したり路肩を広げるなどの対策を必要とするものは58か所あり、このうち24か所が整備済みでございます。さらに現在26か所で整備を実施しており、合わせると進捗率は86%になります。
 次に、昨年5月に保育園児ら16人を巻き込んだ大津市の事故を受け、園児のお散歩コースなどにおいても点検を行いました。34か所で対策が必要とされ、年度末にはそのうちの27か所の対策が完了します。進捗率は79%となっております。

◆諏佐武史 委員  次に、最近市内の交差点で横断歩道のたまり場に立てられたポールを目にしますが、これも対策の一つなのでしょうか。今御答弁いただいた内容について、安全対策の具体的な取組についてお伺いします。

◎中川 道路管理課長  具体的な安全対策としましては、例えば交差点の改良、歩道の拡幅、側溝の蓋がけ、それから安全施設の設置などがあります。委員から今御指摘がありました横断歩道のたまり場に設けた金属製のポールなんですけれども、これも安全対策の一つで、車が過って歩道に進入するのを防ぐもので、今年度末には市内16か所に設置いたします。こうした状況を市のホームページやフェイスブックながおかの道で対策事例などを紹介しています。いずれにおきましても、こういった通学路等の安全対策につきましては、学校、保育園、PTA、あと警察と連携を図りながら計画的に取り組んでおり、来年度も引き続き対策を実施し、児童や園児が安心して通行できるように進めてまいりたいと考えております。

◆諏佐武史 委員  次に、通学路の踏切について伺います。
 今質問した内容以外で、地域の声を聞いていく中で、児童の通学路の安全確保のため、狭隘な踏切に対する拡幅要望の声が多く聞かれるところであります。実際に現地を見ていく中でも、通学路に歩道がないなどの状況が確認され、安全確保のために踏切対策を推進していくべきと考えるところであります。踏切対策に対する根拠法としては、踏切道改良促進法があります。過去に議論されたこともあるようですが、平成28年には法改正されたとのことなので、改正後のボトルネック踏切の指定基準について伺います。

◎安藤 交通政策課長  御質問のとおり、平成28年に法改正されておりまして、通学路の安全対策の観点からは踏切の歩道が前後の道路の歩道より狭く、通学路であれば自動車の交通量が1日500台以上、歩行者及び自転車の交通量が1日40台以上など、構造利用条件を満たすもの、また通学路であるものであって、幼児・児童・生徒または学生の通行の安全を特に確保する必要があるものといった、構造要件がないものも法改正によって要件として加わってきております。

◆諏佐武史 委員  では、ボトルネック踏切の指定基準に対する長岡市の指定状況と取組状況についてお伺いします。

◎安藤 交通政策課長  市内では現在、高山踏切、長岡街道踏切の2か所が指定されてございます。いずれも通学路安全対策プログラムにおいて要対策箇所に位置づけられており、十日町小学校の通学路である高山踏切は拡幅工事、越路小学校の通学路である長岡街道踏切は通学路を横断地下道へ経路変更する方針で関係者と合意形成に向けて調整を開始しているところでございます。現地などの事業の実現性も考慮し、その2か所を指定して事業に取り組んでいるところでございます。

◆諏佐武史 委員  2か所で事業を進められているということなんですが、例えば私の住んでいるところの近くの前川小学校の通学路である前川踏切は、踏切部分だけ車道が狭隘で、歩道がない危険な状態となっております。その他の踏切においても地域から対策要望の声が上がっておりますが、踏切対策に対する市の考えをお伺いします。

◎安藤 交通政策課長  現在指定している2か所の事業をまず着実に推進していきたいと考えているところでございます。前川踏切につきましては、通学路安全対策プログラムの中で拡幅要望がございましたが、近傍に横断地下道があることを勘案して、踏切拡幅は現実的ではないというふうに判断しているところでございます。
 質問のとおり、前川踏切を含め、多くの対策要望があることは認識しているところでございます。指定基準や実現性の面で課題も多いことから、拡幅だけによらないソフト面も含め、可能な対策を検討していきながら、セーフティーパトロールによる見守りなど、地域の協力を得ながら児童の安全確保に努めていきたいというふうに考えているところでございます。加えまして、現在ボトルネック踏切の指定は令和2年度までの指定期間というふうに国で定められておりますので、国における指定の見直しの動向にも今後注視してまいりたいと考えてございます。

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