議会での活動

令和5年9月県議会 公安委員会(警察官の採用について、自転車の利用者に対する指導の取り締まりについて)

2025.05.27

P.23 ◆質問 諏佐武史委員

◆諏佐武史委員 私からも、大きく二つの項目について質問をしたいと思います。
 まず一つめは、警察官の採用についてであります。先般、来年の新卒を対象とした県職員の採用申し込みが約3倍程度であるという報道を見ました。県警においても職員採用に苦戦しているということで伺っております。新型コロナで抑制的であった民間企業の活性化もあり、警察に限らず、公務員の受験者数が減少、さらには採用辞退者や30代以下の若手職員の退職も増加傾向にあるようであります。
 まずは、警察官採用試験の受験者の現状、及び合格後の辞退率について伺います。

P.23 ◎答弁 山田鎌司警務部長

◎山田鎌司警務部長 まず、警察官採用試験の受験者の現状についてでありますが、昨年度、令和4年度の受験者は 487人、合格者は 145人であり、競争倍率は3.4倍でありました。次に、合格後の辞退率についてでありますが、令和4年度の辞退者は31人でありましたので、辞退率は21.4パーセントとなっております。

P.23 ◆質問 諏佐武史委員

◆諏佐武史委員 分かりました。次の質問ですが、30代以下の退職者数、及び退職者全体に占める割合についてお伺いしたいのと、そしてあと、もう一つは、退職の主な理由について、確認させていただきたいと思います。

P.23 ◎答弁 山田鎌司警務部長

◎山田鎌司警務部長 まず、30代以下の警察官の退職者数、及び退職者全体に占める割合についてでありますが、令和4年度、昨年度の勧奨退職等を除いた自己都合による退職者は41人、その内30代以下の退職者は36人で、退職者全体の87.8パーセントを占めております。次に、退職の主な理由についてでありますが、昨年度にあっては、病気、転職また仕事が合わないといったような内容となっております。

P.23 ◆質問 諏佐武史委員

◆諏佐武史委員 よく分かりました。ありがとうございます。この項目最後の質問ですが、職業体験など、報道を通じて時折、目にしているところなのですが、県警として優秀な人材確保に向けた取組について、この大きな項目の最後に伺います。

P.23 ◎答弁 山田鎌司警務部長

◎山田鎌司警務部長 優秀な人材確保に向けた取組についてでありますが、県警察においては、従前から行っております採用募集パンフレットの作成、配布、警察学校におけるオープンキャンパスの開催、警察署における体験型説明会の開催、大学、高校等への説明会や民間企業等主催の企業説明会への参加、若手警察官採用リクルーターの活用に加えまして、ターゲット層の学生、生徒への訴求力をより高めるため、県警ホームページ、県警X、旧ツイッターであります、こちらを活用した採用情報の発信、県警ユーチューブチャンネルを活用した業務紹介、若手警察官対談動画等の投稿を行っております。さらに、特に高校生の保護者層を対象といたしまして、就職説明会の開催、また、ひかるくん・ひかりちゃん安心メールでの採用情報の発信などを行っております。県警といたしましては、将来を見据え、受験対象者のみならず、より若年層を含む幅広い年代に対して、警察官という職業の魅力を発信するなど、優秀な人材確保に努めてまいります。

P.24 ◆質問 諏佐武史委員

◆諏佐武史委員 分かりました。ありがとうございます。
 次の項目に移りますが、次に自転車の利用者に対する指導の取り締まりについて伺います。新型コロナの感染拡大などにより、近年、自転車利用のニーズが高まっている中、交通事故全体に占める自転車事故の割合も年々高まっているようであります。全国的に自転車が加害者になる死亡事故も多く発生しているところであると認識をしているところであります。こうした中で、自転車による事故対策を推進するために、警察庁が自転車の酒気帯び運転等に対して罰則の検討を開始したほか、信号無視や一時不停止などの交通違反に対して、青切符の交付を検討していると報道を通じて承知しているところであります。
 そこで一つめの質問ですが、県内で発生した自転車の酒酔い運転事故の発生状況、及び取り締まり件数と酒気帯び運転による事故の発生件数、及び指導件数について、まず最初に確認させていただきます。

P.24 ◎答弁 本田比呂志交通部長

◎本田比呂志交通部長 県内で発生いたしました自転車の酒酔い運転、及び酒気帯び運転による交通事故の発生状況、並びに取り締まり件数等についてでありますが、初めに酒酔い運転につきましては、過去3年間、交通事故の発生はございません。取り締まり件数は令和2年3件、令和3年3件、令和4年3件となっております。
 次に、酒気帯び運転につきましては、交通事故の発生件数は令和2年2件、令和3年3件、令和4年2件となっております。指導件数は令和2年60件、令和3年51件、令和4年55件となっております。また、本年8月末現在、酒酔い運転による交通事故はゼロ件、取り締まり件数は1件、酒気帯び運転による交通事故はゼロ件、指導件数は41件となっております。

P.24 ◆質問 諏佐武史委員

◆諏佐武史委員 ありがとうございます。確認させていただきました。次の質問ですが、県内の自転車運転者の違反の取り締まり、これの赤切符の件数、及び指導警告票の交付件数について伺います。

P.24 ◎答弁 本田比呂志交通部長

◎本田比呂志交通部長 県内の自転車利用者の違反取り締まり件数、及び指導警告件数についてでありますが、8月末現在、取り締まり件数は6件で、内訳といたしましては、酒酔い運転1件、信号無視2件、制動装置不良自転車運転3件となっております。指導警告件数は 4,083件で主な違反といたしましては、通行区分違反が 920件、指定場所一時不停止が 609件、無灯火が 599件などとなっております。

P.25 ◆質問 諏佐武史委員

◆諏佐武史委員 分かりました。最後の質問ですが、以上を踏まえまして、自転車の安全利用に向けた警察の取組について、最後に伺います。

P.25 ◎答弁 本田比呂志交通部長

◎本田比呂志交通部長 自転車の安全利用に向けました取組についてでありますが、県警察では、警察署ごとに自転車の通行量や自転車関連事故の発生状況等を踏まえまして、選定した自転車指導啓発重点地区、路線を中心といたしまして、交通違反をした自転車利用者に対しまして、積極的な指導、警告を基本としつつ、具体的な危険を生じさせた場合などは、現場の状況に応じまして検挙措置を講じているところであります。また、酒酔い運転、制動装置不良自転車運転など、悪質かつ危険性、迷惑性の高い違反行為に対しましては、直ちに検挙措置を講じているところであります。県警察といたしましては、引き続き、これらの指導取り締まりを強化するとともに、安全教育や広報啓発活動を通じまして、自転車も車と同じ車両である、という意識を定着させまして、自転車の安全利用を図ってまいりたいと考えております。

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