議会での活動

令和5年3月議会 建設委員会 (寒波が及ぼす水道への影響について)

2025.05.27

◆諏佐武史 委員  私からは、寒波が及ぼす水道への影響について質問いたします。
 昨年12月の大雪で、大規模な交通渋滞と倒木による広範囲な停電が発生しました。交通渋滞は、通勤・通学に支障を及ぼすほか、物流の停滞により企業活動に混乱を引き起こし、また停電により照明や暖房が使えなくなるなど、市民生活に甚大な影響を及ぼしました。また、一部地域では水道の断水が発生したとの新聞報道もありました。水道は、市民の命を守り、衛生的な生活環境を維持していく上で最も重要なライフラインであると考えております。
 まず、断水の発生状況についてお聞きいたします。

◎船見 浄水課長  昨年12月の寒波による断水の発生状況についてお答えします。
 大積高鳥町地区で12月19日午後7時から23日午後2時30分まで3戸、山本地区の水穴団地で19日午後10時30分から20日午後5時30分まで120戸、山古志地域の虫亀地区で21日午後4時30分から23日午前11時30分まで35戸が断水対象となりました。断水した地域では10リットル入りの給水袋を配布したほか、山本地区の高齢者施設に対し、給水車2台による応急給水支援などの対応を行っております。

◆諏佐武史 委員  一部の地域では断水が長期にわたって、非常に不便を強いられたということが分かったのですが、その原因と今後の対策について伺います。

◎船見 浄水課長  主な原因ですけれども、停電によりポンプ場が停止したことです。ポンプ場には停電に備え、非常用発電機が設置してありますが、青葉台ポンプ場など今回停電した地域に立地するポンプ場の大部分が正常に稼働しましたが、規模が小さく燃料の少ないポンプ場では、停電が長期にわたったことと、積雪による交通麻痺で燃料の補充ができなかったことで発電機が燃料切れとなり、停電や断水となりました。
 今後の対応は、災害時における燃料補充の手段を構築するとともに、応急給水の体制を強化し、災害時の給水を維持していきたいと考えております。

◆諏佐武史 委員  分かりました。
 そして、年明けの1月の寒波では、新潟市は計画断水を予定しているという報道がありました。計画断水の目的と、そのときの長岡市の状況はどうであったかについて、最後にお聞きします。

◎船見 浄水課長  計画断水とは、水道の使用量が浄水場の供給能力を上回る見込みになったとき、一部の地域を断水し、給水量を確保するものです。新潟市では、水道管の破裂による漏水や凍結防止のための放水で水道の使用量が通常の3倍に跳ね上がり、供給能力を上回るおそれが生じたため、2万5,600戸に対し計画断水を予定しました。結果的には、破裂した水道管の修繕や市民の節水により使用量が低下したため、計画断水は回避されております。
 長岡市では、日頃から寒波襲来時における水道管の凍結破裂に対する注意喚起や節水の呼びかけを行うとともに、漏水が発生した際には管工事業者と連携しながら、より迅速な修繕を行っております。今回の寒波では、使用量の増加はありましたが、最大で通常の2割増し程度で収まりましたので、浄水場の能力にまだ余裕がある状態でした。また、規模の小さな簡易水道では、1件の漏水でも使用量の増加に大きく影響し、浄水場の能力を上回るおそれがありましたが、空き家を中心に職員による漏水調査を実施し、早期の発見と閉栓を行ったことで、断水には至らずに済んでおります。いずれにしましても、寒波の際には凍結に対する注意喚起を行うとともに、使用量の監視を強化し、水の安定供給に努めていきたいと考えております。

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