長岡市議会議員としての活動実績

令和4年3月議会 建設委員会 (冬期における道路管理者の連携について、寿町排水ポンプ場について)

2022.08.22

◆諏佐武史 委員  私からは、大きく2点について質問させていただきます。
 まずは、冬期における道路管理者の連携について質問します。今年の冬は、山間部を中心として大雪でございました。一部の地域に災害救助条例などが適用されたようですが、私が見たり聞いたりする中では、それぞれの道路管理者の方にしっかり対応していただいたおかげで大きな交通障害はなかったと認識しております。
 昨年の冬に関越道などで発生した大規模な車両の滞留を受けて、国とネクスコは新たな取組として、計画的なインターチェンジの閉鎖、そして高速道路と国道の同時通行止めを行うとテレビや新聞で報じられたところであります。車両の滞留などの交通障害が発生しないように、冬期間の道路交通情報については高速道路とか国道などにかかわらず、しっかりと市民に周知していく必要があると思います。このため、道路管理者間の連携等、通行止めなどの道路交通に関する情報共有と市民への情報発信が重要になってくると認識しておりますが、これらを踏まえて2点ほど伺います。
 まずは、冬期間において道路管理者間の連携が重要と考えておりますが、具体的にどのような体制になっているのかを伺います。

◎松木 土木政策調整課長  道路管理者間の連携体制についてお答えいたします。
 市では、平成28年の中越大渋滞の教訓を踏まえ、各道路管理者間で除雪の相互支援や情報の共有が円滑に進められるように、国・県、ネクスコ東日本などで構成する長岡圏域冬期道路交通確保連携会議によって連携を強化しております。今冬も、本格的な冬の到来を前に情報伝達訓練を行い、準備を進めてまいりました。その後も、降雪期に入り、大雪が予想される場合には気象状況や交通規制に関する情報などを速やかに共有し、必要に応じて市民の皆様に情報発信を行ってきたところでございます。
 市としましても、委員御指摘のとおり、道路管理者間の連携は重要と認識しており、今後も引き続き連携強化を図っていきたいと考えております。

◆諏佐武史 委員  よく分かりました。
 次の質問ですが、大雪時に車両の滞留などを起こさないようにするためには、気象情報や交通情報などをしっかり市民に周知していく必要があると考えますが、具体的にはどのような形で周知されているのか伺います。

◎松木 土木政策調整課長  市では、冬の到来に先立ち、交通障害の発生を未然に防ぐため大雪の際には不要不急の外出を控えていただくよう、市内部の関係部局と情報共有を行うとともに、各道路管理者とも連携しながら、ポスターの掲示、市政だよりへの掲載のほか、ホームページや公式SNSなどで呼びかけを繰り返し行ってまいりました。
 本格的な降雪期に入ってからは、高速道路や国道において同時通行止めが予想される場合や幹線道路で通行規制が発生した場合には、道路管理者間で随時情報を共有しながら、各道路管理者の道路情報板、あとホームページやSNSなど、様々なツールを活用して市民の皆様に広く周知してまいりました。
 市としましては、引き続き関係機関からの情報を収集し、危機管理防災本部や広報課などとも十分に連携を図りながら、効果的な情報発信についてしっかりと取り組んでいきたいと考えております。

◆諏佐武史 委員  よく分かりました。
 次に、寿町排水ポンプ場について質問します。信濃川右岸の堤防道路を先日通った際に、信濃川の堤防の切り回しなど、寿町排水ポンプ場の関連工事と思われる工事が行われているのを見かけました。改めて大規模な事業であることを実感したことから、寿町排水ポンプ場の整備事業についてお聞きします。
 まずは、寿町排水ポンプ場の整備概要と目的について伺います。

◎高橋 下水道課長  寿町排水ポンプ場でございますが、蔵王地区、具体的には国道8号長岡バイパスより北の信濃川と栖吉川に囲まれた区域、約240ヘクタールの浸水被害軽減を目的に、寿3丁目地内長岡中央浄化センターに隣接する場所に新設する排水ポンプ場になります。
 この地区に降った雨は通常は栖吉川へ排水していますが、大雨により栖吉川の水位が上昇し、排水が困難になった場合に、ポンプにより強制的に信濃川に排水する施設になります。排水能力は市内最大規模の毎秒9立方メートルで、信濃川へ直接排水することにより、安定した内水排除が可能になります。

◆諏佐武史 委員  次に、現在の進捗状況とスケジュールについて伺います。

◎高橋 下水道課長  進捗状況でございますが、令和2年度から工事に着手しておりまして、これまでにポンプ場本体の地下部分の工事がおおむね完了しております。現在は信濃川への放流施設を整備中で、これに伴いまして堤防道路の切り回しを行っております。通行する皆様に御不便をおかけしているところでございますが、この迂回道路は6月末までを予定しております。
 令和3年度末での進捗率ですけれども、事業費ベースで約30%となっておりまして、今後は上屋の建築工事やポンプ、除じん機、流入ゲートなどの機械、電気設備工事などを行い、令和5年度の完成を目指しております。

◆諏佐武史 委員  よく分かりました。
 整備が完成するまで寿地区周辺の浸水対策はどうするのか、最後に伺います。

◎高橋 下水道課長  ポンプ場が完成するまでの間の浸水対策でございますけれども、寿地区の浸水対策につきましては、令和元年台風第19号の教訓から、休日・夜間でも迅速に緊急排水が行えるよう、これまでリースで対応していた可搬式の排水ポンプ、また発電機を購入し、隣接する中央浄化センターに配備いたしました。あわせて、緊急時のタイムラインの作成や降雨期前の排水訓練の実施など、緊急排水体制の強化を図っておりまして、ポンプ場が完成するまでの間はこうしたハードとソフトの両面の対策によって、より迅速な対応で浸水被害の軽減に努めてまいりたいというふうに考えております。

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