長岡市議会議員としての活動実績

令和2年12月議会 建設委員会(栃尾地域のデマンドタクシーについて、旧機那サフラン酒本舗周辺の通学路の安全確保について、長岡東西道路の整備について)

2021.02.18

◆諏佐武史 委員  私からは、大きく3点にわたって質問させていただこうと思います。
 まず1つ目に、栃尾地域のデマンドタクシーの実証実験についてお伺いいたします。昨年12月の建設委員会でも申し上げたとおり、私は栃尾地域の中野俣地区、西谷地区にゆかりがありまして、栃尾地域のデマンドタクシーの実証実験には注目しているところでございます。また、近年のバス路線の縮小が進む中において、将来の生活交通を考えていく上で有効な移動手段となり得るかといった点でも注目をしております。9月の決算審査特別委員会で、実証実験の評価と今後の見通しについての質問に対して本格運行につなげたいという答弁があったところでございますが、その後の検討状況などについて幾つかお伺いをいたします。
 まず初めに、決算審査特別委員会時の答弁と若干重複するところもあるかもしれませんが、今年の9月末をもって実証実験の開始からちょうど1年が経過しております。1年間の利用結果と評価について市の考えをお伺いします。

◎安藤 交通政策課長  1年間の利用結果は合計2,176人が利用、計画便数に対して約62%の稼働があり、稼働1便当たり約1.9人の利用がございました。利用の目的といたしましては、買物利用が約半数を占める結果となっております。評価といたしましては、本格運行に当たり、国からの補助金も見込める結果が得られており、一定の結果が得られたものと評価しております。

◆諏佐武史 委員  分かりました。
 ほかにも新聞報道などを見ますと、荷頃線の廃止も予定されているということで理解していますが、荷頃線の廃止に対する対応はどのようにお考えかお伺いします。

◎安藤 交通政策課長  廃止が予定されている荷頃線は、現在実証実験を行っておりますデマンドタクシーの運行区間と重複しておりますので、デマンドタクシーの実証実験の結果と荷頃線の現在の利用実態を踏まえた上で地元区長への説明会も行っており、運行へ向けた準備を進めているところでございます。

◆諏佐武史 委員  分かりました。
 本格運行へ向けた準備を進めているということですが、運行開始の時期や計画の内容、長岡市の支援について、現段階でお答えできる範囲で結構ですので、お伺いいたします。

◎安藤 交通政策課長  開始時期及び内容ですが、来年から実施できるよう実証実験を進めていき、通勤利用や割引制度も考慮した運行内容を考えております。長岡市の支援といたしましては、その運行に対して運行経費を支援していく形を考えております。

◆諏佐武史 委員  買物難民などが出ないよう確実な本格運行の実現をお願いしたいと思います。
 最後に、今回のデマンドタクシーの実証実験は、バス路線の廃止地域が対象となっているわけでありますが、栃尾地域ではほかにも地域内を走るバス路線が運行されておりますけれども、利用者は少ないと認識しております。バス路線の縮小が進む中で、将来的な地域全域の生活交通の在り方についても考えていかなければならないと思いますが、その点について市の考えを伺います。

◎安藤 交通政策課長  栃尾地域のほかの路線についても利用者が少なく、行政負担は大きくなっております。また、交通事業者の運転手不足などの課題もあります。現在のところ、交通事業者から路線廃止等の予定は伺っておりませんが、持続可能な地域生活交通の在り方について検討を進めていく必要があると考えております。今後、地域で地域生活交通に関する話合いや検討する場を設置していき、現在行っているデマンドタクシーの実証運行や今後の生活交通の在り方について、地域、行政、交通事業者が連携して検討を進めていきたいと考えております。

◆諏佐武史 委員  分かりました。
 続きまして、旧機那サフラン酒本舗周辺の通学路の安全確保についてお伺いします。今年の10月に米蔵がオープンして、テレビや新聞などのメディアに摂田屋地区が取り上げられることが増えております。新しくできた駐車場の利用状況を見ていると、多くの車が駐車されているように感じます。また、県道滝谷三和線を横断して機那サフラン酒本舗から吉乃川の醸蔵へ移動する人もよく見受けられます。このような状況から、まずは機那サフラン酒本舗の米蔵がオープンする前の来訪者の状況とオープンしてからの来訪者の状況についてお伺いします。

◎相田 都市計画課長  来訪者の状況でございますけれども、昨年度は冬期の閉鎖期間を除き、4月から12月までの公開期間で4,556人の来訪者が訪れております。今年度に入り、コロナ禍による影響で来訪者が減少するものと思われましたけれども、米蔵のオープンにより、10月、11月の2か月で5,397人、4月から11月までの合計で8,345人の来訪者を確認しております。

◆諏佐武史 委員  分かりました。
 昨年9月議会の建設委員会におきまして、県道滝谷三和線における通学路の安全確保のためにサフラン酒本舗の周辺整備について、私から質問させていただきました。その際に、支障となっていた機那サフラン酒本舗前の2本の電柱移設と通学路の指定について、県道をそのまま通学路として利用していくか、整備する市道宮内290号線へ振り替えていくかを地元と協議していくとの答弁がありましたが、協議や調整について、現在の状況はどうなっているのでしょうか、お伺いします。

◎相田 都市計画課長  2本の電柱の移設と通学路の指定の状況についてお答えをいたします。
 まず、電柱の移設の件でありますけれども、本年8月20日に移設を完了しております。
 続いて、通学路の指定と安全確保については、上組小学校と地元の子ども会、町内会、長岡警察署と度重なる協議をさせていただいておりまして、結論といたしましては、大雪などの緊急な場合を除き今までどおり県道を通学路として使用し、緊急な場合については、上組小学校の判断で臨時的に市道290号線のほうに通学路を振り替えるといった結論に至っております。

◆諏佐武史 委員  分かりました。
 この項目最後の質問ですが、今年の4月から5月にかけて上組小学校と子ども会が中心となって通学路の一斉点検が行われて、この区間での要望が提出されております。1つ目は、県道滝谷三和線の太田橋からサフラン酒本舗までの3本の電柱移設。2つ目は、県道滝谷三和線の太田橋から宮内1丁目交差点までの区間にグリーンベルトの設置。そして3つ目は、市道宮内3号線における通学時間帯の交通規制の要望であります。これらの要望について今後どのように取り組んでいかれるのか、市の対応方針をお伺いします。

◎石黒 道路管理課長  1つ目の県道滝谷三和線の3本の電柱につきましては、個人の敷地に移設となることから、現在個人の方と協議を進めております。
 2つ目の県道滝谷三和線のグリーンベルトの設置については、令和3年度以降になる予定であります。
 3つ目の市道宮内3号線の交通規制でありますけれども、現在長岡警察署と協議を進めております。協議が調い次第、地元町内会と協議を行ってまいります。

◆諏佐武史 委員  状況はよく分かりました。さらなる安全確保のために、引き続き要望に沿った県道滝谷三和線の通学路の整備をお願いいたします。
 最後に、長岡東西道路の整備についてお伺いいたします。長岡東西道路につきましては、7月の大河津分水・長岡東西道路整備推進特別委員会で上条区間の完成が当初予定より1年遅れるとの説明がありました。現場の状況を見ると工事はかなり進んでいるように思われますが、改めて現在の工事の進捗状況についてお伺いいたします。

◎中川 土木部次長  長岡東西道路上条区間における現在の工事の進捗状況についてですが、7月末に斜めに横断しておりました市道宮内337号線を新しい道路に切り替えました。現在、地下埋設物の移設が必要なJRとの交差箇所を除いた区間におきましては、道路改良工事が進められており、盛土工や下層路盤工はおおむね完了するなど、県からは順調に工事が進んでいると聞いております。

◆諏佐武史 委員  分かりました。
 そして、地域にお住まいの多くの方から一日も早い供用開始を期待する声をお聞きしますが、上条区間の今後のスケジュールや供用開始の見通しについて、最後にお伺いをいたします。

◎中川 土木部次長  今後のスケジュールといたしましては、引き続きJRとの交差箇所以外の改良工事を進め、年度内には側溝、防護柵などの構造物の工事がおおむね完了する予定となっております。また、来年度は支障物件の移設工事を行った後、道路改良工事、そのほか舗装や道路照明工事などを行い、来年度中には供用開始の見通しであることを県に確認しております。市としましても、地域住民の皆様の期待が大きいことは十分に認識しております。一日も早く供用開始ができるように県に働きかけてまいりたいと考えております。

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