柏崎刈羽原発について①
2025.05.27
柏崎刈羽原発の再稼働をめぐる動きは膠着しているように思われましたが、県議会においては今年三月一四日にエネ庁長官等による参考人招致のほか、四月には県民投票を求める臨時会等、是非を問わず様々な方向から本格的な議論が行われてきました。
論点は多々ありますが最終的な論点は地元同意、「信」の問い方です。再稼働の是非は、公正で民主的な議論、適切な情報発信に基づいた、県民による判断によって決定されるべきと考えます。引き続き、脱原発の立場から議論を続けてまいります。
避難の問題①
県は五月十六日、柏崎刈原発において事故が発生した場合を想定し、被ばく線量シミュレーション(試算)を実施しました。県は、この結果を「県の避難計画の根拠」としていますが、試算結果は福島事故の約一万分の一の被ばく線量であるうえ、安全対策が機能したことが前提となっていることから、過少・楽観的な想定であると言わざるを得ず、せめて福島事故並みの想定で行わなければ現実性に欠けると考えます。その他、
⑴試算は複合災害を想定していない。
⑵過少な想定でもIAEA基準(100mSV/週)を上回る地点がある。
⑶仮に福島事故並みの想定であればUPZでも目安線量を大幅に超える。
との指摘もあります。
なお、IAEA基準は法定被ばく限度の約5000倍以上であり、違法性の問題 等も指摘されました。