6月定例会の報告
2024.07.30
県議会6月定例会が16日に閉会します。
私は本会議で、①県発注工事における入札制度、②柏崎刈羽原発の再稼働問題について質問しました。
入札に関する論点は市議会議員として活動していた時期から幅広く取り組んできましたが、重要なポイントは要するに、
自治体の体質として、公正さ(公正らしさ)、透明性が確保されているかという点です。
公共工事の入札は競争性・公正性・透明性が大前提と知事はこれまで答弁しており、これらが担保されるのは一般競争入札(基本はだれでも参加できる入札)しかありえないのは県も認めています。
一方で県は新発田の官製談合事件を受け一般競争入札の範囲を拡大しましたが、11%程にしかならない見込みで、他は指名競争入札(入札に参加する業者を県が指名する)、随意契約(入札によらず県が受注業者と直接契約する)になります。
他の都道府県と比較しても、一般競争入札の割合は特殊な条件を持つ東京都を除けば全国ワースト1位の水準であり、事件を受けた自治体の対応としては不十分と指摘しました。
指名競争入札は、メリットもありますが、競争性・透明性が担保されず、一般的に「談合の温床」といわれ、あくまでも例外的な運用にとどめるべきというのが標準的な考えです。
一般競争入札は競争性が高くなるため、一般的に落札率は低下し、県の支出=県民の負担も減るうえに、不正が起こりづらいことから、自治法や全国知事会もこれを原則とすべきとしています。
昨年の9月定例会から、毎回この点に関してさまざま議論していますが、県の答弁に整合性がないため、整理する趣旨で質問しました。わかりづらく難解な論点ですが、引き続き議論していきます。