令和元年9月議会 建設委員会(公共交通のICカード化について、サフラン酒本舗周辺の整備について)
2020.04.06
1 公共交通のICカード化について
諏佐武史 委員 おはようございます。私からは、大きく2つのことについて伺います。
まず、公共交通のICカード化についてお伺いします。大都市圏をはじめとした全国のさまざまな地方都市では、公共交通のICカードの導入が進んでいます。県内では、新潟市においてICカードが導入されましたが、長岡市では公共交通のICカードの導入が進んでいない状況が続いています。私が過去に住んでいた地域は、人口やまちの規模として長岡市の半分くらいの都市ですが、公共交通のICカードが導入されており、ストレスを感じずに利用することができていました。一方で、長岡市ではICカードの導入が進んでいないため、特にバス利用において不便を感じておりますし、バス利用を避ける要因になっていると考えられます。
公共交通のICカードの導入は、利用者の利便性の向上のみならず、さまざまなデータの分析も可能と聞いており、効率的な運行にもつながると考えますが、まず初めに長岡市における公共交通のICカードの導入状況についてお伺いします。
◎安藤 交通政策課長 公共交通のICカードの導入状況についてお答えいたします。
まず、鉄道ですが、市内14駅のうち、長岡駅、北長岡駅、宮内駅、押切駅の4駅で導入されております。
続きまして、路線バスでございますが、ICカードは導入されてございません。ただ、県内の高速バスにつきましては、昨年の12月から越後交通も含めて全てのバスに導入されている状況となってございます。
次に、タクシーでございますが、長岡市に営業所を持つ14社のうち1社において導入されております。4社は導入検討中とも聞いてございます。また、ICカードではございませんが、ペイペイといったスマホ決済アプリを導入済み、もしくは導入検討中という声は多く聞いてございます。
◆諏佐武史 委員 今御答弁いただきましたように、ICカードの導入は進んでいないわけでありますけれども、ICカードの導入に関する長岡市の考えをお伺いいたします。
◎安藤 交通政策課長 長岡市では、平成29年4月に長岡市地域公共交通網形成計画、またそれ以前の長岡市公共交通基本計画より、路線バスのICカードの導入検討を掲げています。ICカードは、料金の支払いだけでなく、乗り継ぎの利便性向上、あと割引サービスの活用展開などのメリットもあるとともに、バス事業者にとりましても、カードの種類によりましては乗降データの詳細な分析が可能となり、効率的な運行見直しにつながるなど、公共交通の各種課題解決につながる有効な施策と考えてございます。
◆諏佐武史 委員 今お聞きした市の考えや計画に対しまして、ICカードの導入は進んでいないわけでありますけれども、これまでの取り組みの状況と、実現可能性も含めた今後の取り組みについてどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
◎安藤 交通政策課長 まず初めに、ICカードの導入に当たっては、基本的にバス事業者が主体となり、市はそれを支援する立場となります。これまでの取り組みといたしましては、従来から申し上げていますけれども、バス事業者との意見交換の場で導入に向けた話し合いは継続して行っているところでございます。バス事業者からは、どのようなICカードがよいかといった検討はしているんですけれども、やはり全てのバス車両への導入には多額な費用がかかるということで、なかなか導入に踏み出せないという事情も聞いているところでございます。
そういった実情ではありますけれども、実現可能性といった意味では、採算性や利用者が多い路線、例えば市街地の一部で試験的に導入できないかといったところも含めて、バス事業者へ今後も粘り強く働きかけていって、一緒に検討していきたいというふうに考えてございます。
◆諏佐武史 委員 課題もあろうかと思いますが、実現に向けた取り組みをお願いしたいと思います。
2 サフラン酒本舗周辺の整備について
次に、摂田屋地区のサフラン酒本舗周辺の整備について質問させていただきます。4月に行われた吉乃川をはじめとする市内4つの蔵元の蔵開きを見学で伺わせていただいたのですが、その際に摂田屋の吉乃川周辺の道、市の管理している県道滝谷三和線が非常に混雑していて、歩行者にとって非常に危険な状況であると感じました。吉乃川では10月に常倉のリニューアルオープンも予定されており、今後サフラン酒本舗の整備が進むと、さらなる観光客の増加が見込まれると思いますが、この部分につきまして3点ほど質問させていただきます。
まず、現在のサフラン酒本舗の整備状況についてお聞かせください。
◎相田 都市計画課長 サフラン酒本舗の整備の状況でございますけれども、来年度のオリンピック・パラリンピック前のプレオープンに向けまして、今年度は駐車場の整備、米倉の改修、屋外トイレの整備の実施を予定しています。
まず、駐車場の整備でありますけれども、大型車を2台、普通車を40台程度の規模で、既に8月から着工しておりまして、11月末を目標に整備を進めております。
あと、米倉の改修につきましては、観光案内スペースとかボランティア活動の場を設けながら改修を進めたいという方向で設計がなされておりまして、屋外トイレについても既に設計が終わっております。両者についてはこれから発注ということと、今年度末までに整備が完了するという状況であります。
◆諏佐武史 委員 では、次の質問ですが、今のサフラン酒本舗の敷地前の県道に2本の電柱があることで、歩行者が隠れてしまったり、自動車のすれ違いが難しくなってしまっている状況があります。昔から自動車の交通量がかなり多く、また歩行者と自転車の交通量もそれなりに多い状況が続いていまして、私も危険だと感じることが多くありました。特に歩行者の安全確保のために、この2本の電柱の移設が必要と思われますが、その部分について市の考えをお伺いいたします。
◎相田 都市計画課長 電柱の移設の事柄につきましては、既に地元のほうから御要望を頂戴しておりまして、現地を確認しております。今委員がおっしゃったとおり、非常に危険な状況だということもありまして、電柱の移設の必要性については当然認識をしております。この電柱2本の移設なんですけれども、サフラン酒本舗の敷地内に電柱の移設をする方向で電線管理者と具体的な協議・検討に入ってまいりたいと考えております。
◆諏佐武史 委員 この道路は、小学校の通学路にも指定されておりますが、通学時の子どもの安全確保についてどのように考えているのかお伺いいたします。
◎相田 都市計画課長 通学路の安全確保という点でありますけれども、現地はサフラン酒本舗と吉乃川に囲まれまして、県道の区域が非常に狭いような状況がございます。以前から通学路の振りかえについても地元から御要望を頂戴しているという状況がございます。また、冬期間は積雪が非常に多くなりますと、上組小学校の自主的な判断で、西側にあります市道290号線に通学路を振りかえているといった状況があります。
このようなことから、サフラン酒本舗の敷地の西側に新たに歩道敷を確保しながら、そちらのほうを通年の通学路として活用できないかということで協議・調整を進めている状況でございます。保護者の方からは、サフラン酒本舗の敷地の中が庭木で非常にうっそうとしているということもあって、そういった環境改善を前提としながら通学路を振りかえてはどうかといったような御要望を頂戴しているという状況であります。いずれにしても、これから継続的に協議を進めたいと思います。