新潟県知事選挙について
2026.06.02
令和8年5月31日に投開票された新潟県知事選挙は、現職の花角知事、新人の土田候補、安中候補の三者が立候補し、花角知事が当選されました。
私は、当選同期で3年間、同じ会派の仲間として活動してきた新人の土田候補を応援しましたが、及びませんでした。
土田候補が掲げた大きな争点は、柏崎刈羽原発の再稼働に至る手法・プロセスです。花角知事は、過去2度の選挙で
- 再稼働は「職を賭して県民の信を問う」として当選されましたが、結果として与党多数の県議会に賛否を問い県民の信を問わなかった点、
- またこれまで花角知事は「脱原発社会を目指す」と公約しながら再稼働容認判断を行い、公約を反故にした点
等を取り上げ、選挙戦を戦いました。
選挙結果は落選となりましたが、明確に「信の問い方」を示し、はっきりと「脱原発」の道筋を現実的に訴えた土田候補の戦いは意義あるものだったと考えています。各種報道で「原発は争点にならなかった」と評価されていますが、県民の生命、暮らし、健康に直接影響する重大問題であることは変わりません。
敗因について
敗因について、知名度不足や準備期間の短さをいっても仕方ありませんので、そのあたりは一旦置いておくとして、土田候補の政策、主張がわかりづらかった点が一つ挙げられると思います。
各紙の調査によれば再稼働に反対する有権者の4割は花角候補に投票しており、花角知事の「公約違反」を重点的に取り上げ、手続き論の批判が先行したことで、「脱原発」を目指す土田候補の理念、訴えが浸透しませんでした。
他の争点
また当然、原発問題だけではなく、医療・介護・福祉の問題、インフラ整備、人口減対策も重要な論点です。未解決の県政課題が山積する中、土田候補は具体的、現実的な対策を打ち出しましたが大きな争点とはなりませんでした。
私は土田候補の応援演説の中で、原発問題を訴えるほか、県政課題を過小評価する点を変えていかなければならないと訴えました。
現・花角県政は新発田談合事件の総括においても、当事者が「引き継ぎ、供応接待を受けた」としているにもかかわらず「それらの事実はない」と強引に終結させ、県入札制度の抜け道も詳細に語られている中、いまだそれらを放置しています。
財政問題、医療再編、人口減対策における現実を直視した実効的な対策も取られていないことから、土田候補は現実主義・現実路線に徹底した公約で戦いました。そういう意味では、土田候補の公約には「夢がない」と評価される一因もあったかもしれません。
今後の議論
今回の知事選における原発議論は低調になりましたが、県政課題としては今後も議論・追及し続けていかなくてはなりません。
例えば事故リスクは明らかに残っていることは規制委員会も認めており、事故が起きた際の避難についてもバス台数の1割ほどしか確保の見通しは立っておらず、放射線についても、UPZ(30km)圏内である長岡市民は計画上、柏崎・刈羽の人に比べ被ばくリスクが高いままです。
避難道路も、テロ対策施設の完成も見通せていません。
再稼働が決定してから、今年に入っても東京電力による不祥事やトラブルが立て続けに起こっていますが、県は安全協定に基づき、原発の停止を求めることもできます。
知事選の結果にかからわらず、長岡市選出の県議として地域住民の安全・安心を担保するためにも、私は「原発のない社会」の実現に向け引き続き取り組んでまいります。