議会での活動

令和6年2月県議会 公安委員会(留置施設内における事故防止について、外国人などに対する職務質問について)

2025.05.27

◆諏佐武史委員 諏佐です。よろしくお願いします。私からも簡単に、大きく二つの内容について確認をさせていただきます。まず一つめに、留置施設内における事故防止であります。先般、不同意性交の疑いで逮捕、起訴されていた中国四国管区警察学校の警視正が留置施設内で自殺されたということが報道されました。また、昨年には警視庁高島平署の留置施設において、糖尿病の持病がある男性が死亡した件では、適切に対処しなかったとして、担当していた署員らが書類送検されたことも大きく報道されているところであります。県警の中のさらに一般人にとってはなじみのない閉鎖的な場所である留置施設における不祥事の発生であり、県警ではこうした事案を発生させないためにどのような対策を行っているのか、また、今後どのような対策をしていくのか、方針を伺います。

P.45 ◎答弁 山田鎌司警務部長

◎山田鎌司警務部長 留置施設での事故防止対策についてでありますが、初めに県警察にあっては、刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律等に基づき、被留置者の人権にも配慮した処遇及び施設の改善を推進しているところであります。御指摘の他県事案にありました自殺のおそれがあると認められる被留置者や、持病などにより特別に注意を要する被留置者につきましては、警察署長が特別要注意者に指定をし、幹部等による巡回の強化、看守勤務員の増強等の措置を講じているほか、被留置者の生命に危機が及ぶおそれがあるときは、ちゅうちょなく救急搬送を要請するなどいたしております。また、警察本部による各留置施設に対する実地監査及び業務指導、留置管理業務に従事する職員に対する教養、さらには警察部外の第三者から構成される留置施設視察委員会の意見を踏まえた措置などを継続的に実施しているところであります。留置施設での事故防止について特別の対策はございません。常に基本に忠実な職務執行がなされるよう、今後も引き続き指導、教養を徹底してまいります。

P.46 ◆質問 諏佐武史委員

◆諏佐武史委員 分かりました。今、御答弁もありましたように、基本に忠実に、適切に対応していただくようにお願いいたします。
 次の質問ですが、次は外国人などに対する職務質問について伺います。こちらも簡単な確認ということでさせていただきたいんですが、先般、都内や愛知県などに居住する外国出身のかたが、人種や肌の色、国籍などを理由に警察官から繰り返し職務質問を受けたとして、差別に当たり憲法違反だと主張して、国などに賠償請求を求めて提訴したという報道がございました。都心部と新潟県では外国人の居住者数に差はあるものの、県内にも多数の外国人が居住しており、外国人による犯罪も発生していると承知をしております。まず一つめの質問といたしましては、県内における外国人による刑法犯の発生状況を過去5年の推移と、その特徴及び重要犯罪の検挙被疑者に占める外国人の割合について伺います。

P.46 ◎答弁 大澤宜夫刑事部長

◎大澤宜夫刑事部長 県内における外国人による刑法犯事件の検挙状況の過去5年の推移についてでありますが、令和元年 285件、令和2年 176件、令和3年 147件、令和4年 256件、令和5年 210件で、新型コロナウイルス感染症拡大以降、一時減少傾向にありましたが、令和4年には再び増加しました。特徴についてでありますけれども、刑法犯検挙件数における最多の罪種は窃盗で、過去5年とも全体の約8割を占めており、ほとんどが万引きなどの非侵入窃盗であります。次に、重要犯罪の検挙人員に占める外国人の割合についてでございますが、過去5年における重要犯罪の総検挙人員の年間平均は84.6人で、その内、外国人の検挙人員の年間平均は 2.6人となっており、外国人が占める割合につきましては、約 3.1パーセントであります。

P.46 ◆質問 諏佐武史委員

◆諏佐武史委員 よく分かりました。
 次の質問ですが、先月ですね、私の地元の長岡市内において、無免許で交通事故を起こして逃げたベトナム国籍の男性を逮捕したと、報道で承知しておりますが、外国人による交通関係事件の発生状況について伺います。

P.46 ◎答弁 本田比呂志交通部長

◎本田比呂志交通部長 本県における外国人による交通関係事件の発生状況についてでありますが、過去5年における外国籍のかたによる交通違反の送致件数につきましては、令和元年は30件、2年は36件、3年は31件、4年は36件、5年は28件となっており、主な違反といたしましては無免許運転、酒気帯び運転、速度超過などとなっております。また、同じく死傷を伴う交通事故の送致件数につきましては、令和元年は21件、2年は24件、3年は26件、4年は29件、5年は28件となっております。

P.46 ◆質問 諏佐武史委員

◆諏佐武史委員 よく分かりました。
 次に職務質問について伺います。警察24時など、警察の密着番組を見ていると、職務質問により覚せい剤などの違法薬物事件や飲酒運転を見抜いて検挙するなど、警察官による職務質問は非常に重要な役割であると認識しておりますが、県内における職務質問を端緒とした外国人による犯罪の検挙件数の推移について、次に伺います。

P.47 ◎答弁 大澤宜夫刑事部長

◎大澤宜夫刑事部長 過去5年における職務質問を端緒とした外国人の刑法犯、特別法犯を含めた犯罪の検挙件数についてでありますが、令和元年31件、令和2年28件、令和3年25件、令和4年18件、令和5年19件であります。

P.47 ◆質問 諏佐武史委員

◆諏佐武史委員 分かりました。
 最後の確認ですが、職務質問については技術的な部分も非常に重要だと思うんですが、その技術の伝承も重要と考えます。職務質問の指導班による技能向上に向けた指導、育成方針について伺いまして、私の質問を終わります。

P.47 ◎答弁 清水宏明地域部長

◎清水宏明地域部長 職務質問の指導班による技能向上に向けた指導、育成方針についてでありますが、職務質問、技能は犯罪抑止と検挙、地域の治安維持につながる重要な技能であり、その伝承は警察官の現場執行力を維持するために重要であります。県警察には地域部地域課に卓越した職務質問の技能を有する警察官で構成した職質指導警ら隊を設置しており、特に署地域課の若手地域警察官に対する実践指導を通じて地域警察官全体の職務質問の技能向上に努めております。また、警察学校や各種警察署における座学教養、ロールプレイング式教養を反復継続し、職務質問の技能、知識の習得に努めております、県警察といたしましては、引き続き職務質問技能伝承に努めるとともに、法的根拠に基づき、人権に配慮した職務質問を徹底するよう指導、育成に努めてまいりたいと考えております。

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